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海外送金を業とする場合。 hide 12/1/4(水) 23:01
Re(1):海外送金を業とする場合。 山田譲(オーナー) 12/1/6(金) 0:13
Re(2):海外送金を業とする場合。 hide 12/1/6(金) 11:43

海外送金を業とする場合。  hide E-MAIL  - 12/1/4(水) 23:01 -

はじめまして。
海外送金について調べていて、この掲示板にたどり着きました。素人なもので、アドバイスいただけると助かります。

実は、資金決済に関する法律が施行され、為替業務が銀行以外にも開放されてからというもの、「送金業」を営みたいという企業からの相談が増えております。しかしながら、許認可の手続には自信があるものの、仕組みにつきましては、金融の本やネットを調べてみましたが、無知な私にはサッパリ理解できず苦しんでおります。

現金を運ぶという原始的な方法は現実的ではありませんので、どこかで決済する必要があると思うのですが、そう考えますと、「業」として新規参入する場合には、例えば100万円の送金依頼に対して、どこかのサービスに乗っかる形でスタートすることになるのでしょうか?

素人の不躾な質問で誠に恐縮ですが、もし海外送金業務を始める場合に、何かよい方法がありましたら御助言いただけるとありがたいです。

何卒よろしくお願いいたします。

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Re(1):海外送金を業とする場合。  山田譲(オーナー)  - 12/1/6(金) 0:13 -

hideさん、ようこそ。

>「業」として新規参入する場合には、例えば100万円の送金依頼に対して、どこかのサービスに乗っかる形でスタートすることになるのでしょうか?

その通りだと思います。今から新たに海外送金システム開発しては間に合わないでしょうし、コストも割高になる可能性が高いでしょう。

以下は最近日本で活動し始めた金融サービスについてわたしが注目しているところ、さらに感想です。海外送金ビジネスに進出する企業に対する利用者の意見として参考になればうれしく思います。

1.数万円までの送金では便利でお得なPayPal(日本からの個人間送金は不可)
2.ウェスタンユニオン:銀行支店どころかATMもないような田舎でも受取れる信頼性
3.マネーグラム:口座開設以外の手続きはネット上で完結し、銀行受取も可能になりつつある便利さ
4.限られた送金国に特化したサービス例:https://www.gcash.jp/
5.受取国の通信会社系列などの金融子会社とのタイアップ
 例:dokomo http://www.nttdocomo.co.jp/service/world/docomo_money_transfer/index.html
6.(借入れなど銀行とのしがらみがない?)電子事業者をメインターゲットとする楽天銀行が好調
7.まとまった金額を有利なレートで両替・送金するサービスを提供する金融機関が日本へ本格進出していない。 
8.(もうひとつ仕組みがわからないのですが)NTTスマートトレードの『ちょこむ』 http://www.chocom.jp/charge/index.html は、海外からの入金や海外への出金に利用できるようにならないか
9.Skrill-Moneybkooers http://www.moneybookers.com/app/ は日本の国内送金で入金でき個人間送金も可能(日本語ページはない。)
(最後の3つについてはhideさんが詳しい事情をご存知かもしれません。)
 
〔現在の海外送金サービスについての感想〕
1.100万円以下の海外送金サービスについて
競争激化で手数料も下がりつつあります。しかし両替コストについてはセブン銀行などのように公表しない、もしくは一般顧客にはわかりにくいように感じます。
 関連情報 セブン銀行の海外送金サービス
 http://kaigaisokin.seesaa.net/category/9988047-1.html
そのほか日本ではまだ活動していませんが、海外に両替コストを高めにして逆に送金手数料を徹底的に抑えたサービスがあります。http://exchange4free.co.uk/
 
また、これら海外送金サービスを始めた会社のカスタマーセンターの質はさまざまです。ちょっと難しい質問をすると「受取金融機関にたずねてください。」などと笑ってしまう回答をするところがあります。(提携金融機関にたずねて顧客に回答するのが当然です。そんな会社とは取引したい人はいないでしょう。)
顧客も慣れてくると、便利さと正確性、実際に海外で受取れる金額(両替コストの違い)などを比べるでしょうから、これからは淘汰される会社も増えてくると思います。

2.100万円を超える金額を海外送金するサービス
海外ではHiFX http://www.hifx.co.uk/ のような有力な両替・送金業者がありますが、法人向けサービスとしてトラベレックスグループが楽天銀行と組んだサービス以外にこれといった金融機関は日本へ進出していません。
あるていどまとまった金額をお得なレートで両替し、無料のネットバンキングで海外送金できるサービスが、個人だけでなく銀行とのしがらみが少ない法人のマーケットに参入できる可能性は十分にあります。
 関連情報 法人の海外送金
 http://kaigaisokin.seesaa.net/category/6192510-1.html
たとえばカレンシーオンラインはHiFXの関連会社です。ここまでお得・便利に円建て送金するルートを作るなら、この会社の両替レートの競争力や実際の海外送金で得たノウハウを利用できるでしょう。
〔参考まで〕
個人向けでは日本のFXとシティバンクや新生銀行を利用した海外送金がお得です。
 参考情報 サイバーエージェントFXの現受
 http://kaigaisokin.seesaa.net/category/8265199-1.html
しかし法人では一般銀行の有料ネットバンキングサービスを利用したり別途追加手数料などがかかるため、実際には利用するまで至らない法人が多いと思います。

このように考えると、
  ・どの金融機関と組み
  ・どんな顧客層を狙うか
が海外送金ビジネス進出のポイントになると思いますが、探せばまだまだ日本で活躍できる海外のサービスがあると思います。
ネットが発達しているので、単なる海外送金手数料だけでなく外貨への両替コストや利便性を比較する情報はあっという間に広がります。生き残れるのは顧客に選ばれ、かつ利益も上がるビジネスモデルを提供できるところだけと思います。

以上、お役に立つならうれしく思います。

引用なし

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Re(2):海外送金を業とする場合。  hide  - 12/1/6(金) 11:43 -

山田様

ご丁寧な返信をいただき、ありがとうございます!
許認可の相談がある方は、既にある程度の顧客を抱えている方だったりします・・・。

なので、国や地域を限定して行うことになると思いますし、大きく広告宣伝費をかけることもないように思います。例えて言うなら、総合病院に対して「近所の町医者」的な、かなり限定されたサービスになるのかなと考えています。

果たして、これでビジネスとして成り立つのかどうか私には全くわからないので、いただいたアドバイスを元に、いろいろシミュレーションをしてみようと思います。

前途多難ですが、またわからないことがあったら、お邪魔させていただきます。ご丁寧なアドバイスをいただき、本当にありがとうございました。


▼山田譲(オーナー)さん:
>hideさん、ようこそ。
>
>>「業」として新規参入する場合には、例えば100万円の送金依頼に対して、どこかのサービスに乗っかる形でスタートすることになるのでしょうか?
>
>その通りだと思います。今から新たに海外送金システム開発しては間に合わないでしょうし、コストも割高になる可能性が高いでしょう。
>
>以下は最近日本で活動し始めた金融サービスについてわたしが注目しているところ、さらに感想です。海外送金ビジネスに進出する企業に対する利用者の意見として参考になればうれしく思います。
>
>1.数万円までの送金では便利でお得なPayPal(日本からの個人間送金は不可)
>2.ウェスタンユニオン:銀行支店どころかATMもないような田舎でも受取れる信頼性
>3.マネーグラム:口座開設以外の手続きはネット上で完結し、銀行受取も可能になりつつある便利さ
>4.限られた送金国に特化したサービス例:https://www.gcash.jp/
>5.受取国の通信会社系列などの金融子会社とのタイアップ
> 例:dokomo http://www.nttdocomo.co.jp/service/world/docomo_money_transfer/index.html
>6.(借入れなど銀行とのしがらみがない?)電子事業者をメインターゲットとする楽天銀行が好調
>7.まとまった金額を有利なレートで両替・送金するサービスを提供する金融機関が日本へ本格進出していない。 
>8.(もうひとつ仕組みがわからないのですが)NTTスマートトレードの『ちょこむ』 http://www.chocom.jp/charge/index.html は、海外からの入金や海外への出金に利用できるようにならないか
>9.Skrill-Moneybkooers http://www.moneybookers.com/app/ は日本の国内送金で入金でき個人間送金も可能(日本語ページはない。)
>(最後の3つについてはhideさんが詳しい事情をご存知かもしれません。)
> 
>〔現在の海外送金サービスについての感想〕
>1.100万円以下の海外送金サービスについて
>競争激化で手数料も下がりつつあります。しかし両替コストについてはセブン銀行などのように公表しない、もしくは一般顧客にはわかりにくいように感じます。
> 関連情報 セブン銀行の海外送金サービス
> http://kaigaisokin.seesaa.net/category/9988047-1.html
>そのほか日本ではまだ活動していませんが、海外に両替コストを高めにして逆に送金手数料を徹底的に抑えたサービスがあります。http://exchange4free.co.uk/
> 
>また、これら海外送金サービスを始めた会社のカスタマーセンターの質はさまざまです。ちょっと難しい質問をすると「受取金融機関にたずねてください。」などと笑ってしまう回答をするところがあります。(提携金融機関にたずねて顧客に回答するのが当然です。そんな会社とは取引したい人はいないでしょう。)
>顧客も慣れてくると、便利さと正確性、実際に海外で受取れる金額(両替コストの違い)などを比べるでしょうから、これからは淘汰される会社も増えてくると思います。
>
>2.100万円を超える金額を海外送金するサービス
>海外ではHiFX http://www.hifx.co.uk/ のような有力な両替・送金業者がありますが、法人向けサービスとしてトラベレックスグループが楽天銀行と組んだサービス以外にこれといった金融機関は日本へ進出していません。
>あるていどまとまった金額をお得なレートで両替し、無料のネットバンキングで海外送金できるサービスが、個人だけでなく銀行とのしがらみが少ない法人のマーケットに参入できる可能性は十分にあります。
> 関連情報 法人の海外送金
> http://kaigaisokin.seesaa.net/category/6192510-1.html
>たとえばカレンシーオンラインはHiFXの関連会社です。ここまでお得・便利に円建て送金するルートを作るなら、この会社の両替レートの競争力や実際の海外送金で得たノウハウを利用できるでしょう。
>〔参考まで〕
>個人向けでは日本のFXとシティバンクや新生銀行を利用した海外送金がお得です。
> 参考情報 サイバーエージェントFXの現受
> http://kaigaisokin.seesaa.net/category/8265199-1.html
>しかし法人では一般銀行の有料ネットバンキングサービスを利用したり別途追加手数料などがかかるため、実際には利用するまで至らない法人が多いと思います。
>
>このように考えると、
>  ・どの金融機関と組み
>  ・どんな顧客層を狙うか
>が海外送金ビジネス進出のポイントになると思いますが、探せばまだまだ日本で活躍できる海外のサービスがあると思います。
>ネットが発達しているので、単なる海外送金手数料だけでなく外貨への両替コストや利便性を比較する情報はあっという間に広がります。生き残れるのは顧客に選ばれ、かつ利益も上がるビジネスモデルを提供できるところだけと思います。
>
>以上、お役に立つならうれしく思います。

引用なし

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